乙女珍道膝栗毛

図案家wiggieの徒然なる日々。

乙女珍道膝栗毛 -お江戸と都の忘備録 其の二 -

東京出張の際、出来る限り行きたい・寄りたい場所
①寄席 ②美術館 ③インターメディアテク(ここは必ず!) ④純喫茶

私の場合、こんな感じ。
①は時間の都合上泣く泣くあきらめ・・・
②、③、④は達成しました。④については前回のブログに記しました。
今回は②・③について。

諸々の都合上、今回は恵比寿に宿をとりました。
滅多に出向く事のない恵比寿。それならなかなか行けないアソコに行こう!
ということで初めて訪れた山種美術館。
山種美術館は日本画専門の美術館。今は「輝ける金と銀」という企画展を開催しています。なんとタイミングのいいことに、ちょうど「新日曜美術館」のアートシーンでこの企画展が紹介されていたばかりだったので、実際にこの展示を見られる喜びもひとしおなのでした。
「輝ける金と銀」では、平安時代から現代までの日本画の数々から、金・銀の使い方の紹介や奥深さを、その技法に合わせて分かりやすく展示しています。
まだまだまだまだ日本画に疎い私は、その技法の違い一つ一つに感激!
加山又造の銀泊をふんだんに使用した屏風や、速水御舟の大胆な構図の椿の屏風が特に好みだった。
この企画の面白かった点は、やっぱり展示の仕方で、たとえばその速水御舟の椿の屏風は、金砂子を敷き詰める「蒔きつぶし」という技法を背景に用いて上品で奥行きある輝きを実現させているのだけど、もしそれが「蒔きつぶし」でなく、金箔を貼るだけだったら?金泥だったら?など、いろんな技法の違いをレプリカで見せてくれて、金の輝き方が技法によっていかに違うか、いかに演出してくれるかを分かりやすく見せてくれている所だと思う。
技法の説明だけならよくあるけれど、ではもしこの作品がこの技法で作られていたらどうだったでしょう?という提案もあって、具体的にその世界に触れる事ができました。
日本の美術史って学校ではほとんど教えてくれないしね。特に近現代の画家なんて数えるほども知らなかったもの。
でも日本画ってやっぱり面白いし、私は西洋画よりも好きかもしれない。
知られざる日本画の世界を魅せてくれる、とても上質な美術館に出会えて すごく嬉しい気持ちになりました。
あんまり出向かないエリアだからなぁ、もっと行ければ嬉しいのだけど。

さてもう一つ 今回訪れた場所 それは上野にある国立博物館。
もともと上野エリアが好きでよく遊びに行くのだけど、今回は具体的な目的がありました。それは「国宝展」!もともとものすごいお宝ばかりの国立博物館ですが、わざわざ「国宝展」と銘打つだけあって、それはもう「眼福!」といいたくなる贅沢な展示でした。
ミーハー的な視点で言うとね、「教科書で見た~!」がたくさんあるっていう感じかしらん。覚悟はしていたけれどやっぱり人も多くて混み合っていました。それでも平日の午前中だったしまだましな方かな?
日本人の信仰や文化の変遷に沿って展示してあって、なんとなくその歴史の流れや心の移り変わりがダイジェストに見えて、我々のアイデンティティを感じてしまいました。
個人的には「神」のコーナーが新鮮で印象強かった。縄文の人々が願いを込めてつくった土偶たちや、神社に奉納された神像たちを見て、日本の自然の豊かさや怖さ、共存していく為の厳しさを思わずにはいられなかった。何を思っているのか、まるで手の届かない不可思議な雰囲気を放つ神像たちを見ていると、まさに日本人がいかに自然を畏れていたか、そこに神を見出していたかが分かる気がしました。
国宝展はミュージアムショップも面白かったよ。
行かれる際はこちらもあわせて是非!

最後は③インターメディアテク!
ここはもう大好きすぎて東京に行くたびに一瞬でも寄るようにしている場所です。KITTE2階にあるこの施設は、東大の持つおびただしい量の史料を、なんとも言えないずば抜けたセンスで展示してある博物館。
今回は友人との待ち合わせがこの場所になったのだけど、様々な剥製や実験道具が静かに並ぶ中を、友人を探してさまよい歩くのがとても面白かった。微生物の拡大写真を食い入るように見ている友人を見つけた時、思わずニヤリとしちゃったよ。
展示替えを定期的にしているみたいなのだけど、今は鳥の剥製の横にアフリカの古い楽器が陳列してあって、なんだかその対比がとても面白かったのでした。

—-

と、今回のお江戸と都の忘備録はこんな感じです。
まだまだ見たことないもの、いーっぱいあるなぁ。
次の出張では、根津美術館に行きたいな。
東京は質の高い美術館や博物館がたくさんあって、楽しいね。

— 19時間前・リアクション1件

乙女珍道膝栗毛  -お江戸と都の忘備録・其の一 -

お仕事の関係で、東京と京都に一泊ずつ行ってきました。
せっかくなので、時間が許す限り少しずつ巡った(もしくは案内してもらった)、その忘備録を記します。

新宿で語らいの一夜
オツなところに連れて行ってもらいました。
ゴールデン街デビウも刺激的だったけれど
一番の感激は老舗ジャズバー「バガボンド」。
ほどよく配置された椅子や照明、壁にかかった絵画の数々
老若男女さまざまな客層の、気取ることなく和気藹藹とした雰囲気
そしてサラリと流れるジャズの演奏に、すっかり心奪われました。
きつとまた訪れたい、大好きなお店が増えた!

上野・アメ横近く 「純喫茶 丘」
看板のフォントから激惚れ。壁のタイルや天井から優雅に垂れる照明
ひっそりと、時が止まったかのような。少し埃っぽい雰囲気。
だから東京が好き。
時の流れが早くても、ちゃんと止まった空間が用意されているのだもの。

京都のお宿 「胡乱座」
いわゆるゲストハウスですが、宿泊者や管理人さんとわいわい交流!という感じでない所が、私としてはありがたいお宿でした。(人見知りのため)
出会いを求める方には強く勧められないけれど、
一人旅が好きな人へ、ここのお宿は是非お薦めしたいです。
古い歴史を感じさせる京町家の作りだけでも感動ですが、
物静かだけれど気持ち良い気配りをしてくださるお宿のご主人と
すみずみまできっちり手入れが行きとどいた建物。
お庭のしつらえも素敵で、何不自由なく過ごせます。
それであのお値段なのだもの。
近所に銭湯があるのも嬉しいです。
夏と冬は辛いかもしれないけれど、春と秋はいいよ。皆さまもぜひ。

京都三条 「イノダコーヒー本店旧館」
京都は純喫茶の宝庫。
東京も純喫茶の宝庫、、あ、大阪も。
都会の方が純喫茶は多いかも。
そんなことは置いといて、とにかく京都の純喫茶。
京都へ行く事は多く、なるべく多くの純喫茶へ足を運ぶようにしていますが
それでも最近はお気に入りの3軒をまわってばかりだったので
初めてのお店にしました。
ああなんで今までここに行かなかったのだろう、と心から悔やまれる
とても素晴らしい喫茶店でした。
赤いビロオドのソファ。 椅子には白いカバー ギンガムチェックのクロス。
ウェイターさんの応対も 喫茶店とは思えないほどキチンとしている
外のテラスも気持ちよさそう!
スパゲティが盛りつけてある、銀の器にもうっとり。
三条・四条界隈に、こんなにも素敵な喫茶店tが密集しているなんて
うらやましいぞ、京都!
喫茶店は文化。長く続けば続くほど、町の文化になっていくものだと思います。
新しいカフエーも素敵だけれど、できれば長く続いていってほしい。
そこに住む人が集って 何をするでもなく過ごす
ときおり情報交換をして 語らって 憩う。
その喫茶店の空気が、町の空気を反映することだってある。
だからこそ、旅先ではなるべく老舗のお店に行きたいと思う。
(それは飲み屋さんでも同じことだけれど)

さて旅の忘備録其の一はこれで終わり。
其の二は美術館についてです。

— 2日前・リアクション3件
風の中の幸福!

「音楽」ほど、日々の生活を豊かに彩ってくれるものはない。
季節、匂い、天気、気分・・・いろいろな条件がある中で
その時の状況にピッタリとはまる音楽と出会えた時の喜びといったら!
これ以上ないほど満ち足りた気持ちになる。

とは言っても、私は音楽に詳しいわけではなく
その割に癖のある音を好むので なかなか出会う事がない。
時間があったころは 目についたものからどんどん聴いて
その世界を少しでも広くしようと努めたけれど
今はその時間がないのが辛いところ。
少ないレパートリーの中で 日々の生活に合った音を選んでいる。

しかし今でも 極たまに、すべての条件がピタリと揃う
まさに「気分」な音楽と出会う事がある。
それは偶然ラヂオから流れてきたものだったり、
お店でかかっていたり、友人に教えてもらったり
ふらりと出かけたライブだったりするのだけれど
つい先日、お気に入りのバーで流れていた音に、惚れ込んでしまった。

それは、スペインのギタリスト、ヴィクトール・へレ―ロの歌声だった。
甘いようでどこか乾いている声と情緒あるギター。
彼のCDを買いたかったのだけど売り切れてしまったらしく
「でも、ヴィクトール・へレ―ロの奥さんとコラボしたアルバムも素晴らしいですよ」
とマスターに勧められるまま購入した一枚のCD。
これがもう、すっばらしいのなんの!
私はこのマスターの美的感覚をすっかり信頼しているので
きっとこのCDも素敵なんだろうとは思ったけれど まさかこれほどとは。
それは、ジョセフィン・フォスターという女性ヴォーカリストと、夫ヴィクトール・へレ―ロによる、スペイン古典民謡のカヴァー集だった。

スペインや中南米の暖かく乾いた風と土ぼこり
芳しい花の香りが 今にも鼻先をかすめていきそうな
なんとも言えない幸福でいっぱいの音!
まさに今の季節にぴったり。
夏の余韻を微かに残す日差しと 乾いた風に乗って香る金木犀
キラキラした木漏れ日の下でこのアルバムを聴いていると
体中が幸福で包まれて すっかり満たされる。

音と景色と空気と気分がぴったり重なったときにこそ、
一番クリエイティブな気持ちになるんだもの。
あー、嬉しい!嬉しいな!

そうそう、購入したCDはほんと素晴らしかったけれど
バーで買い損ねたヴィクトール・へレ―ロのソロアルバムを
さっき某大型通販店で注文したばかり。
愉しみだな。
この2人の音楽家と出会ったおかげで、
今年の秋は充実まちがいなし!
幸せの予感でいっぱいです。

こちらから、ちょこっと聴けます → youtube

絶賛のCDはこちらから → amazon

— 3週間前・リアクション1件
#music  #victor herrero  #josephine foster 

乙女珍道膝栗毛  四国旅・魅惑の高知 

- - -

二日目。
徳島駅前の商店街から、「阿波ドール」というなんとも味わい深い看板が目を引く喫茶店へ。
ゆっくり珈琲を飲んで、車を借りて高知へと向かいます。
朝から徳島駅前はお祭り騒ぎ。
まだまだ阿波踊りの熱は冷めやらぬ様。
駅前のあちこちで阿波踊りが披露され
観光客が足を止めていました。
まだまだその気分に浸っていたかったけれど
後ろ髪引かれつつ 目的地へと向かったのでした。

さて、高知と言えば 坂本竜馬?桂浜?四万十川に、天然鰻 鰹も、鯨も
高知を楽しもうと思うと、いろいろと選択肢があり
しかし私は全てを愉しむ気でいたけれど
思っていた以上に高知は広く
泣く泣く 絞らざるを得ませんでした。
さて、「高知と言えば?」ですが、私が真っ先に浮かぶのは「室戸岬」。
高知の右側に位置する半島です。
何故だか分からないけれど 昔から どうしてか、室戸岬に憧れがあって
一度はその地に立ってみたい この目で見てみたいという思いがありました。
誰に言っても、「そんなとこには何もないよ」という答えしか返ってきませんが
とにかく行ってみたかったのです。
この我儘な要求に友人が賛同してくれて
徳島からなんと3~4時間ほどかけて 室戸岬へ向かったのでした。

室戸岬は、私が想像していた風景とまるで違っていました。
ゴロゴロと大きな岩が転がり 曇天に鉛色の海 荒波が作りだす景色。
北陸のそれとはまた違って 亜熱帯を想わせるような植物が生い茂り
なんだかとっても面白い 不思議な光景でした。
それは数年前の青森旅での恐山を思い起こさせるような
神秘的なエネルギーに満ちた場所でした。
強い風の音と、波と、岩
どうしてか、私はこんな殺風景な場所に心惹かれる事があります。

室戸岬で 親子でひっそり営んでいる、といった感じの喫茶店で休憩。
シャイなようで人懐っこいお母さんが
のんびり可愛い高知弁でたくさん話しかけてくれて
遠い地に来た事を 痛感したのでした。

室戸岬から高知市への移動も楽しく
北陸の屋並みとはまるで違う、なんとも独特な高知の民家に
目を見張らせました。
高知市に入る頃にはすっかり日も落ちて。
鰹が大好きな友人と、その日の夜は鰹三昧。
地酒とともに 味わい深い一夜を過ごしました。

三日目、最終日。
さて最終日は友人のリクエストから四国カルストを見に、山へ行きました。
ここもまた想像以上に遠くて
後から地図を見たら 愛媛県との県境で
そりゃ一日つぶれるね、と納得の移動距離でした。
グイグイぐいぐい、清流流れる 深い山へ入っていきます。
するとどんどん道が険しくなり、霧が濃くなり 視界が閉ざされてしまいました。
目的地に着くころには 一面真っ白!(写真 下から三番目参照。ほんとまっしろ!)
まさか・・・ここまで来といて、カルスト見られないんじゃ・・・
という嫌な予感をたたえつつも
車を止めてお散歩しているうちに どうにか霧も晴れてきて
念願のカルスト台地も満喫しました。
友も私も、どうも「岩」が好きらしい。
山に有ろうが海に有ろうが 「岩」がもつ独特の魅力に、心奪われてしまうようです。

牛と植物と岩・・・
ここもまた浮世離れした、天空と呼びたくなるような特別な場所でした。

帰る途中に迷い込んだ山村で お祭りに遭遇!
霧が晴れたり包まれたりで、
まるで夢を見ているみたいな 印象強い場所でした。

- - -

そんなこんなで 二泊三日の四国旅は幕を閉じました。
四国旅といっても 四国の三分の一ほどしか巡ってませんが
あまりにも深く美しい自然と 体の根底から揺さぶられるお祭りと
なんとも力強い生命力を感じた旅になりました。

来年は北の方を旅する予定。
旅っていいね。やめられない!

長くなりましたが、最後まで読んでくださって ありがとうございました~

— 1ヶ月前・リアクション2件

乙女珍道膝栗毛   四国旅・阿波の熱狂

毎年夏の恒例 いつもの友と、日常からの脱出。
今年は 今年は、 あの憧れの阿波踊りへ!
徳島から高知を巡る二泊三日の旅。
不安定な天候に左右されつつも ヴァカンスよろしくゆったり過ごしました。

もうあの旅から一カ月以上たってしまったので
記憶のふるいに残っているものだけ掬い取って
ここに記したいと思います。

- - -

電車に乗って バスにゆられて 大阪から淡路島を経て 徳島県は鳴門市へ。
四国に上陸した私たちを迎えてくれたのは渦潮でした。
蒼い海に響く轟音 潮と潮がぶつかり 渦をまいては波しぶきを上げる。
大きな渦が現れるたび、船の中は大盛り上がり
まるで一大スペクタクルショーを観ているように
ダイナミックな神秘に、ただただ釘づけになるのでした。
小さな島の、特異な環境
「四国」という土地の面白さを、まずは渦潮が教えてくれました。

観光客でいっぱいの路線バス。
鳴門駅からローカル線で徳島市に向かうのですが
二両編成のささやかなその電車は 終着の徳島駅に近付くにつれ
お祭り気分の徳島県民でギュウギュウに。
「ああ、みんな浮かれてるなあ。阿波踊りなんだな!」
急に実感が湧いて 混雑を伝える車内アナウンスにさえ心ときめいたのでした。
駅に着いた瞬間から聴こえる祭囃子!
開催まであと1時間。
町中を埋め尽くす提灯と屋台。開催を待てなくて、街角で踊りだす人。
はやる気持ちを抑えて宿に向かうと
宿のご主人が丁寧にお祭りの説明をしてくださって
さあ、開催まであと20分というところで
急ぎ足で踊りの会場へ。
阿波踊りの格好をした若い女性が、自転車で駆け抜けていく
涼しい夜風にのって聴こえるお囃子と屋台の匂い!
開催のアナウンスとともに、演舞場に流れ込む踊り手たち。
阿波踊り には、「連」というチームのようなものがいくつもいくつもあって、
歴史の深い「有名連」から、地元企業で構成されている「連」など様々。
「有名連」は圧倒的に完成度が高く すっかり心酔。
あの一糸乱れぬ、群舞の美しさ!
蹴りあげた足 手先のしなやかさ 浴衣や手ぬぐい、団扇の柄まで
なんともう 筆舌に尽くしがたいこの興奮
永遠と続く二拍子に心が揺さぶられ
それはまるで麻薬のように 脳内がビリビリと痺れました。
どの連も工夫を凝らした様相で
色に溢れ 音に溢れ リズムに溢れ
どんどんと押し寄せる、その波に すべてがさらわれてゆきました。

阿波踊りの期間中は 徳島駅前にいくつかの演舞場が設けられます。
その演舞場での踊りがメインなのだけれど
それ以外のところでも 多くの「連」が町中で踊り
一晩中、はしゃぎ続けるのでした。
夜中、宿に帰る途中の道で 遠くからかすかに聴こえる祭囃子と高くのぼった月が
なんとも言えない情緒を醸して
幽玄の世界に 誘われているようだった。

はじめての阿波踊りは 私にはあまりにも刺激が強くて すっかり心奪われちゃった。
来年も、ひょっとしたら見に行くかもしれない。

あの二拍子のリズムは
日本人の根底にある 何かを突き動かす。

忘れられない一夜になりました。

さて、次回は後編 高知旅を綴ります。
オタノシミニ!

— 1ヶ月前・リアクション2件

いまるまるの踊りの公演④
無事終了しました。
公演を観に来てくださったお客さま、
お声をかけてくれたいまるまるのお二人、
ゲストダンサーの三隅舞華さん
そして今回はじめて一緒に「つぶ100%」として活動したgiftgrunのAちゃん
音響や照明、舞台設備などたくさんの皆さま
支えてくれた多くの皆さま
ほんとうにありがとうございました。
とても幸せな三日間でした。

はじめて大きな作品を作りました。
いつもは机の上で作業していますが
今回は全身を使って、大きなスペースで、
ガガガガーと制作しました。
慣れないことだらけで 分からないこともたくさんあって
たくさん試行錯誤と失敗を繰り返しつつ。
また工房で見ているのと実際舞台にかかるのとでは印象も変わるだろうと、
半ば賭けのような気持ちで制作しておりましたが (^^;
完成した幕が実際舞台にかかった時
またその幕の前でダンサーが踊った時の感激ったらありません。
ただただ嬉しくて嬉しくて可愛くて嬉しくて可愛くて・・・!

つぶ100%の相方、giftgrunの舞台用アクセサリーも完璧に素敵で
またそのアクセサリを身に付けたダンサーの、
きらきらと眩しいこと!
お互いにどれだけ打ち込んできたかを知っているだけに
彼女の作品が舞台で輝いているのが、もう嬉しくてたまらないのでした。

いつもは描き上げることで完成していた作品が
目の前でダンサーが踊ることで
更に新しい命をもらえる より生き生き輝いてくる
その瞬間を目の当たりにできて
作り手として、これほどまでに嬉しい事はありません。
こうやって文章を打ち込み、あのときの光景を思い出すだけで
もう胸が熱くなります。
更に嬉しかったのは
いまるまるのお二人が、私の幕を、giftfrunのアクセサリーを
愛してくれていることがとても伝わったことです。
音楽も、踊りも、全てが輝いていました。
コラボ作品のタイトル「ヲトメ」そのもの
セクシーで健康的 ポップで可愛い はじける2人のその姿は
まさに私の求める世界であり
いつも紙の上に描いていたものが飛び出してきたよう。
こんな贅沢な思いをしていいのかしらって怖くなるくらいです。
確かに幕の制作は大変だったけれど
そんなの全部ふっとぶくらい がんばってよかった!って
体から再びエネルギーが湧き出るのが自分でも分かりました。

3日間で全5公演
すべて見られたのも幸せで、また刺激的でした。
なんせ回を増すごとにどんどん完成度が上がっていくんだもの。
そんな踊り手さんを見ていたら
ただただ嬉しかった私の感情が
「もっとここをこうしたい」、「あんな柄を足した方がよかったんじゃないか」
フツフツフツフツ、新たな思いも抱いたのでした。
今回はじめて一緒に制作した「つぶ100%」でもそうでしたが
相手が作ったもの、見せてくれたものに対して
またこちらの創作意欲が刺激されて
相乗効果で高め合える
久しぶりに夜寝ることも忘れるほどクリエイティブな刺激に溢れた
ほんとうに恵まれた時間。

音楽をつくる人
舞台美術の人
衣装の人
踊る人
照明や音響で演出してくれる人
多くの分野の人が協力し合って作り上げる「舞台」
何度も書いてしまうけれど、こんな刺激的なお仕事ができて
何と言葉にして良いやら ありがたくって幸せ!
とてもいい経験になりました。

私は生まれ変わったらダンサーになりたい。
ずっとそう思っていました。今もそう思っています。
自分の体で表現するって、
一切ごまかしが効かないし、すごいことだと思うのです。
しなやかで美しい動き、いつもとは全く違う表情を見せる
いまるまるのお二人 すごく素敵でした。
すっかりファンになっちゃったよ!

と、長くなりましたが
そんなこんなで、めちゃくちゃ楽しかった!ありがとうございました!
を言いたかったのでした。

ほんとうに、今年はいい年だなあ。
最後まで読んで下さったみなさま、ありがとうございました!

— 1ヶ月前・リアクション3件
「手作り感がありつつ、どこかさっぱりした仕上がり。」江戸時代から続く「染め」の文化に対する言葉。—-この「さっぱりした仕上がり」というところにとても共感する。私もいつも心がけている。エロスであろうが、キッチュであろうがどこまでアヴァンギャルドに走ってもさっぱりと仕上げたい。少しクールに俯瞰していたい。「熱狂」を冷静に表現したい。

「手作り感がありつつ、どこかさっぱりした仕上がり。」
江戸時代から続く「染め」の文化に対する言葉。
—-
この「さっぱりした仕上がり」というところに
とても共感する。
私もいつも心がけている。
エロスであろうが、キッチュであろうが
どこまでアヴァンギャルドに走っても
さっぱりと仕上げたい。
少しクールに俯瞰していたい。
「熱狂」を冷静に表現したい。

— 3ヶ月前・リアクション1件

明日は
福井県のブックカフエー「青猫」さんにて
「宝物交換会」が開催されます。
ひっそり大事に持っていた”たからもの”
みんなで持ち寄って こうかんこする という催し。
それぞれのたからものに込められた思いや物語
どんなお話が聞けるかな。
とても楽しみ。
私は「古い本」と「木箱」と「祈りのオブジェ」を持っていきます。
美しい布の表紙を開くと、中はなんと和綴じなのです!
和綴じなのに英語?? というそのギャップ。
なんともミステリアスな一冊です。
木箱は、メキシコの職人さんがひとつひとつ作ったもの。
白雪姫に登場する魔女が持っていた、「心臓を入れる木箱」。
このピンク色の箱は、きっとその「心臓の箱」と同じ大きさ。
箱の中もドッキリ色です。

どんな人のもとにゆくのかな。
どきどきそわそわしています。

— 3ヶ月前・リアクション1件
我ながら予定を詰め込んでるなあと思う。またひとつ、自分を追い込んでしまった。お仕事がこれほどまでに重なることってあるのかしらん。でも どのお仕事も断りがたいだってとても楽しそうなんだもの!今逃したら、こんな素敵なお仕事できないわ。そう思ったら 多少無理してでも乗っかるしかない。後悔だけはしたくないのでひとつひとつ、きちんとこなしていかなくちゃ。写真は文章とは無関係金沢のローカルパン 友よ、ありがたう。

我ながら予定を詰め込んでるなあと思う。
またひとつ、自分を追い込んでしまった。
お仕事がこれほどまでに重なることってあるのかしらん。
でも どのお仕事も断りがたい
だってとても楽しそうなんだもの!
今逃したら、こんな素敵なお仕事できないわ。
そう思ったら 多少無理してでも乗っかるしかない。
後悔だけはしたくないので
ひとつひとつ、きちんとこなしていかなくちゃ。

写真は文章とは無関係
金沢のローカルパン 友よ、ありがたう。

— 3ヶ月前
体のなかは、雲と海なんじゃないか。そう思う事がよくある。哀しいときや辛いときは体の中が湿気でいっぱいになって呼吸が浅くなる気がする。水蒸気をたっぷり含んだ雲が重く低く 体の中に垂れこめる。ちょうど胸のあたりが重くなって肺が圧迫される。心が揺れると 波が荒くなって寄せては返し 寄せては返し満潮を迎えて 涙があふれる。ひとしきり泣けばカラリと心は軽くなって雲はちぎれ 海は凪ぐ。いつも、私はこんなことを想像している。たぶん小さい頃からずっと同じイメージがある。自分の中には海がある。皆の中にもある。体は地球とつながってるんだと思うと安心する。

体のなかは、雲と海なんじゃないか。
そう思う事がよくある。
哀しいときや辛いときは
体の中が湿気でいっぱいになって
呼吸が浅くなる気がする。
水蒸気をたっぷり含んだ雲が
重く低く 体の中に垂れこめる。
ちょうど胸のあたりが重くなって
肺が圧迫される。
心が揺れると 波が荒くなって
寄せては返し 寄せては返し
満潮を迎えて 涙があふれる。
ひとしきり泣けば
カラリと心は軽くなって
雲はちぎれ 海は凪ぐ。

いつも、私はこんなことを想像している。
たぶん小さい頃からずっと
同じイメージがある。
自分の中には海がある。
皆の中にもある。
体は地球とつながってるんだと思うと安心する。

— 3ヶ月前・リアクション1件
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